アイドルの君

クラスに1人はいるアイドル。

明るくて、いつも周りに笑顔があって、体育祭のリレーでアンカー務めて大きくて黄色い歓声を受けるような、そんなアイドル。



わたしが応援しているアイドル。

キラキラ輝いてて、いつだってときめきときらめきと幸せをくれて、けれどその笑顔の裏には、つらいも悲しいも苦しいも隠れてる、そんなアイドル。






6月28日深夜0時過ぎ。


楽しみにしてたCDTVを万全の状態で見るために、帰宅して慌ててお風呂に入って、我が家のなかで一番大きいテレビの前で待機。
Twitterを眺めて、出番はいつだろう、何を歌うのかな、どんなパフォーマンスを見せてくれるのかなってわくわくしながら待っていた。

そしてやっぱり、大好きな彼らはときめきときらめきと幸せをくれたのだ。
最高のパフォーマンスだった。A.B.C-ZもSnow Manも最高!と叫びたかった。


けれど、最初に彼が映ってから、曲が終わってTwitterをチェックするまで、ずっと気になっていたことがあった。
彼の顔が、体型が、ガラッと変わっていた。

もともと体重の増減は小さくないタイプだと思うから、多少の見た目の変化は気付いてもわざわざ言ったりしない。

けれど、その変化はあまりにも大きかった。
チャームポイント(だと本人は思っていなかったのだろうけど)である頬は『痩せた』というよりも『痩せこけて』いたし、愛らしくて好きだった手のひらさえ薄くなっていた。


単純に、心配になった。
また無茶なダイエットをしているんだろうか、とか、仕事に合わせて急速に体型を変えなくてはいけなかったのだろうか、とか。

沢山沢山心配したし、今すぐあの頬が戻ってきて欲しい、と思った。
けれど、彼なりに悩んで考えてやったことだろうし、だったらそれを見届けよう。と思うしかなかった。ただただ健康でありますように、と願うしかなかった。








そして6月30日。5週に一回のJohnny's webでの連載が更新される日。


突然だけど、わたしは橋本良亮が書く文章が好きだ。
特別文章力があるだとか、そういうわけでは決してないけれど、あたたかくて等身大な彼の文章が好きだった。だからこそわたしは、5週に一度のその日をすごく楽しみにしていた。


けれどその日の彼の文章は、悲しくて、曖昧で、わたしが好きな文章とは全然違うものだった。

そのブログを読んだわたしの心は、怒りと悲しさと虚しさがごちゃまぜになってとにかく忙しかった。浮かんだ言葉をひたすら吐き出してみても、感情がぐるぐるとかき混ぜられるだけだった。

なぜそんなことをしているのか。
なぜあんな文章を書いたのか。

何もかもがわからなくて、モヤモヤした。




ここからはただの愚痴なので、さらっと読み流してください。


雑誌で彼は、『(ドラマソロコンに向けて)いい身体を見せたいから』ということでダイエットをしてると言っていた。

けれど、成人男性が、しかも歌って踊ってアクロバットしている男性が、ささみとサラダ中心の生活&脂肪燃焼スープ&ハードな筋トレ、だなんていうダイエットはあまりにも無茶だと思う。


雑誌やレギュラー番組に加え、昼ドラ出演、ギター、ソロコン、そして休む間もなくA.B.C-Z5人での公演。

きっと夏の彼は大忙しだろう。

そんなスケジュールが待っているというのに、あんなハードなことをして、もし体調を崩したらどうするつもりなんだろうか。


昼ドラもソロコンも、大きなチャンスだと思うし、絶対に成功させて欲しい。
だからこそ、心配になってしまう。
もしも橋本くんが無茶をしたことによって体調を崩したり100パーセントが出せなくなったら。
そんなこと考えたくもないけど、有り得ないことではないし、むしろこのままだとそれが起こる可能性は高いと思う。

沢山の人が関わっていることであって、君の為に働く人がたくさんいるっていうのに、君が万全な体調で臨まないでどうするの?

せっかくのチャンス、はしもとくんはそれでいいの?

きつい言葉だけれど、そういう部分をしっかり考えてほしい。



ソロコンや昼ドラでかっこよくいるためにダイエットしよう、っていう気持ちが悪いなんて言わないしむしろその姿勢は素晴らしいと思う。

けれど、何事にも限度ってものがある。それをしっかり見極めないと、一気にうまくいかなくなってしまう。
適度な食事、適度な運動、ってとても曖昧な表現だし難しいと思うけど、今じぶんがやっていることが『適度』じゃないってことは気付いて欲しい。


がんばればすべてうまくいく、っていうわけじゃないんだと思う。
人間みんな理想を追い求めるけれど、ひたすら周りを見ないで突き進んでいっても『理想』は掴めないと思う。
一度立ち止まって、客観的に自分を見つめたひとが掴めるのが『理想』だと思う。


元気だよ!ってはしもとくんはいうけれど、ガリガリの身体で元気だよって言われたって説得力がない。

それに、他担にまで心配されるほどガリガリな体型がほんとうに『いい身体』なのだろうか。
人それぞれ『いい身体』の基準は違うけれど、少なくとも周りを不安にさせる身体にはならないでほしい。それじゃ本末転倒だよ。



あと、頑張るのは自由だけれど、ダイエットの手順を書いたのも、本当はやめてほしかった。

このまえ、全然別目的でTwitter検索をしていたときに見つけたツイート。

『はっしーと同じダイエットしようかな』
『はっしーのダイエット始めた!』

なんて人を、何人か見かけた。
中には、体調を崩してしまった人だっていた。

悲しくて悲しくて仕方がなかった。
100パーセントはしもとくんが悪いとはいわない。
ダイエットの話を聞いて実行したのはその人だから、いちばんはその人の責任だと思う。
けれど、彼の発言はきっと彼が思っている以上に影響力があるんだよ、ということを知ってほしい、と思う。


それと、ママさんのグーパンチに込められた気持ち、よーくよーく考えて欲しい。
みんなみんな、はしもとくんが心配で大切なんだって、気付いて欲しい。













そして、たぶん一番ひっかかったこと。

『クラスに1人は居るアイドル止まりでいたかった』

という言葉。


もう、読んだ瞬間一気に虚しさに襲われた。

だって、あのブログを読む人は皆、『ジャニーズの』『アイドルの』橋本良亮に1mmでも興味があるからこそ、月額324円払ってブログチェックしてるわけで。
それなのに、その人たちが見てるところで、そんな悲しいこと書く?
もし仮に思ってたとしても絶対に聞きたくなかったし、言うべきではなかったと思う。


わたしは、クラスに1人はいるアイドルのためにお金を稼いでチケットを買って会場に足を運んで団扇を振ってるわけじゃない。
アイドルの、ジャニーズの橋本良亮を見たい、応援したい、団扇振りたい、って思ってるからヲタクやってる。


そりゃあただのヲタクには想像できないくらい、つらいも悲しいも悔しいも苦しいもあると思う。辞めたいって思ったことだって、あるかもしれない。
そしてそれらのマイナスの感情は、『クラスのアイドル』だったら感じずに済んだかも知れない。
けれど、スポットライトの下で輝くことが好きだからここまで頑張ってきたって信じたい。
この道を選んだからには、ステージ上ではたくさんの負の感情もキラキラな笑顔で包み込んでいてほしい。
たとえそれがただの願望だったとしても、夢を見せ続けてほしかった。
あの悲しい言葉はあの一瞬だけの感情だったかもしれないけれど、それをブログに書いてしまったということは紛れもない事実で。
書いていいことと書いてはいけないことの区別くらいつけてほしい。


彼本人にアイドルの彼を否定されてしまうと、それまで『アイドルの彼』に向けていた『好き』の気持ちをどこに向ければいいのかわからない。

おれを好きになって。皆おれのことキライなの?キライにならないで。って言っていた彼に、そんなことないよ、みんなみんなあなたが大好きだよ。って心の中で返事する。それが普通だった。
コンサートのアンコールで、たのしい、最高、って叫ぶ彼が大好きで仕方がなかった。
A.B.C-Zになってよかった、って胸を張って言う彼を見て胸が暖かくなった。

愛し愛されて、たくさんの『好き』に包まれてきた彼が、そのたくさんの『好き』の居場所を奪ってしまった。つらくて悲しくて仕方がなかった。
一度居場所がわからなくなった感情は、そう簡単に再び向けられるものではなくて。わたしは彼のどんなところが好きだったんだろう、いまの彼はわたしが好きな彼なのかな、いまのわたしはいまの彼を好きに慣れるのかな、なんて考えたりしてたら、なにもわからなくなってしまった。


わたしは、彼のファンを、彼の『担当』を、おやすみすることにした。




楽しみにしていたファンミーティングも、どんな気持ちで迎えればいいのかわからなくて、その日の空模様と同じくどんよりとした気持ちで新木場まで向かった。
3週間ぶりに見た彼は、ほそかったけれど元気で、チャラくて(推せる)相変わらず目が死んでるハイタッチマシーンで(笑)あぁ、彼はわたしが思っているほど変わっていないのかもしれない、ってすこしだけ思った。



少クラ収録のレポで、他担もえび担も口を揃えて『ガリガリで心配になった』と言っていた。正直、呆れてなにもいえなかった。


わたしは自分勝手なヲタクだから、いつだってきらめきとときめきをくれる子を見ていたいし、応援していたい。
だからわたしは、彼のファンをおやすみしている。

いつかまた、ふらっと彼のうちわを手にする日がくるかもしれないし、こないかもしれない。
ただ1ついえるのは、彼が書いたあの文章を読んだときの気持ちは忘れたくないし、忘れられないということ。

結論のないブログだけれど、いまの自分の気持ちのすべてを文字にできてよかったと思う。







昼ドラ、A.B.C-Zのサマパラ、ソロコン。
成功を願う気持ちは素直な気持ち。


いつか言葉じゃなくて身体で、声で、瞳で伝えてほしい。
彼が、『この人生を選んでよかった』って心から思える日が来ますように。









少し早いけれど、21歳おつかれさまでした。

22歳の橋本良亮くんに、期待しています。